親も楽しみにしている参観日。
特にお子さんが幼稚園生や低学年の頃は、「楽しんでいるかな」「ちゃんとやれているかな」と気になるものですよね。
しかし、そんな参観日直前に「来ないで!」と子どもから言われたら…。
思春期ならまだしも、低学年で言う子どもの心理とは?!
今回は、幼稚園児や低学年で「参観日、来ないで!」という子どもの理由と対応についてご紹介します。
【参観日に「来ないで!」】意外と言われている親は多い
まず初めに、参観日に「来ないで」と言われた方々の悲しみのツイートをどうぞ。
子供達の参観日に見に行くことを拒否された(´・ω・`)
— 君ちゃん (@dpnakayama) February 14, 2023
おはようございます(^_^)ノ
中学生の娘の参観日に拒否された母がこちらです←
寂しい………_| ̄|○— しょう (@9870098) November 4, 2020
本日保育参観。朝から来るなとは言われていたが、園に着いたら本気で泣いて拒否されたのでお父さんだけおいて帰宅。4歳児にとって母とは…?
— ゆう (@u1334k) June 6, 2023
【参観日に「来ないで!」】幼稚園児・低学年が「来ないで」という4つの理由
①参観日に何をするかわからず不安
小学校中学年や高学年になると、参観日はどのようなものか、何をするのかはだいたいイメージがつきますよね。
でも幼稚園児や低学年だと、そもそも参観日が初めてのことも多いのでは。
先生から「明日、参観日でママやパパが来るよ」と言われても、なんで来るのか、何をするのかが想像できない子がいるのも当然です。
よって、ママやパパに来てほしくないというより、『参観日』という行事自体が不安で「来ないで!」「イヤ!」となっている場合も。
この場合は、具体的に①なぜママやパパが来るのか、②子どもたちは何をするのか、③その後どうなるのか、といった全体像を説明することが重要です。
例えば・・・
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いかがでしょうか。
意外と参観日の流れや目的を説明するだけでも、子どもは安心するものです。
まずは、初めての(イメージが沸かない)『参観日』についての説明をしてみてはいかがでしょうか。
②‟親が来ない”という状況がイメージできていない
こちらも上記の点と重なるのですが、もしかしたらお子さんは‟参観日に親が来ない”という状況をよく理解していないのかもしれません。
冗談半分で「来ないで~」「ママいや~」と言っているだけで、本当に親が来なかったらびっくり!というパターンもあり得ます。
その際は、具体的に‟参観日に親が来ないとはどういう状況か”を説明することが重要です。
例えば・・・
もちろん、ご家庭の都合で参観に来られない保護者もいらっしゃるでしょう。
それが良い・悪いということではなく、具体的に‟あなたの「来ないで」と言っている状況はこういう状況”と伝えるということです。
幼い子どもの場合、その状況がイメージできずに「来ないで」と言っていることも多いためそこは確認しておきましょう。
③幼稚園・学校での様子を見られるのが恥ずかしい
幼稚園生や低学年の子どもは、参観日に親が来ると嬉しそうに手を振るなど喜ぶイメージが大きいですよね。
自分の幼稚園・学校での様子を見られて恥ずかしいとか、失敗するかもしれないなどの心配もない印象です。
確かにそういうお子さんも多いと思いますが、低学年のころから恥ずかしさや失敗への恐れを感じているお子さんも意外といます。
それが良い・悪いという話ではなく、『感受性が豊か』という素敵な個性です。
けれども、親としては見に行きたいもの。
そんなときは、①恥ずかしいという気持ちを受け止める、②どんなあなたでも大好きだと伝える、③見に行った際は過剰に反応しない(手を振る、大きな声で名前を呼ぶなど)、という三つを意識してみてはいかがでしょうか。
例えば・・・
感受性が豊かだったり、繊細だったりするお子さんは個性であり、親の関わりとは別物です。
しかし上記の声掛けを読み、‟普段から子どもの間違いや失敗に対して厳しく怒ってるかも…”と感じた場合は、この機会に声掛けを見直してみましょう。
④ママ・パパが来ると寂しくなるから来てほしくない
これはわが子のケースなのですが、わが子も年少のときに「参観日、来ないで!」と言ってきました。
理由を尋ねると、「ママを見ると、‟ママがいい~”って泣いちゃうから来てほしくない」「ママと一緒に帰りたくなるから」とのことでした。
私も、年少ながらこんな気持ちになるんだ、こんな気持ちを言えるのってすごいなと驚きました。
確かに以前、幼稚園行事で「ママが先に帰って悲しかった…」と伝えてきたことがありました。
子どもながらにいろいろなことを感じ、考えているのですね。
このケースの場合、①まずは寂しい気持ちを受け止める、②泣いてもいいことを伝える、③ママはあなたの頑張っている姿を見たいと伝える、という方法をとることをお勧めします。
例えば・・・
子どもの気持ちを受け止めつつ、親としての気持ちや思いも伝えることが重要です。
【参観日に「来ないで!」】行かない選択はあり?
断固として「来たらだめ!」「来てないか探すからね!」と譲らず、しまいには泣き出し登園すら危うい状況に。
結局わが家は、年少の保育参観は欠席することにしました。
しかし、私はこの選択も間違っていなかったと感じています。
ここからは、欠席する際の注意点についてお伝えします。
行かない選択もあり
「小さい子の言うことだから、適当に受け流してこっそり見に行けば大丈夫」と思う方も多いかもしれません。
もちろん、お子さんの特性によってはそのような対応をしても問題ないでしょう。
しかし感受性が豊かで繊細なお子さんの場合は、親が見に来たことだけではなく「ママが嘘をついた!」とさらに傷つく可能性もあります。
なので、ここはお子さんの性格やそのときのやりとりの様子から、親であるあなた自身が判断し決めていいと思います。
お子さんとやりとりをしている中で、「あ、多分これは行っても大丈夫そうだな」「いや、これはこっそり見に行ってもまずそうだぞ」と感じているはずです。
お子さんの親であるあなた自身の感覚を大切に、その感覚次第では『行かない』という選択もお子さんの気持ちやお子さんとの関係を尊重する立派な判断だと思います。
親として行きたかった気持ちは伝えつつ、気持ちよく送り出しましょう
行かないという決断をされた際も、伝え方や声掛けには注意が必要です。
具体的には、①親が参観日に来ないのはどういう状況か改めて確認、②あなたの気持ちは理解できたこと、③親としてはすごく行きたかったがあなたの気持ちを尊重すること、④あなたが幼稚園(学校)で楽しく過ごせるよう願っている、という点は必ず伝えておきましょう。
【参観日に「来ないで!」】この判断が正しかったのか迷ったら
まずはお子さんの反応を見てみましょう
参観日に「来ないで!」と言われ、堂々と見に行くパターン、こっそり見に行くパターン、見に行かないパターン、それぞれだと思います。
考え抜いた挙句どれかの選択をとったとしても、その後『本当によかったのかな…』と悩むものです。
まずは、その行動をとった後のお子さんの反応をよく見てあげてください。
実際参観日にママが来ると嬉しそうにしていた、やっぱり恥ずかしそうだった、来なくて寂しそうだった、来なくて嬉しそうだった等・・・さまざまな反応を見せてくれるでしょう。
そこからまた、親子で参観日についての会話を重ねながらお子さんの気持ちや性格について少しずつ知っていければいいのではないでしょうか。
先生やママ友に思いを聴いてもらいましょう
そして何よりも、一人で抱え込まないこと!
迷ったら、経験豊富な先生やママ友に相談するのが一番です。
その際注意したいのが、あまり自分の感覚と合わない人には相談しないこと。
「大変だったね!」「迷うよね~」など、まずは気持ちを受け止めてくれそうな人に相談すると心も軽くなります。
子育てはトライ&エラー!その都度子どものことを考える姿勢は子どもに伝わります
最後に。子育てはトライ&エラー!
今回の選択が違ったなと感じたら、次に活かせばいいだけのことです。これも親子にとっていい経験、学びです。
そして何よりも大事なのは、‟親が一生懸命子どものことを考えている姿勢”は必ず子どもに伝わるということです。
失敗しても間違っても、毎回子どもと真剣に向き合い悩んでいる姿勢が子どもの安心感や親への信頼感へと繋がります。
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